カテゴリー: はじめに

  • 福祉道の心得 

    福祉道の心得 

    はじめまして、赤嶺圭一朗と申します!

    福祉を学ぶバーチャル道場へようこそ!

    私は沖縄県で生ま育ち、幼少の頃から自然豊かな土地で過ごしました。沖縄は自然豊かで人も温かい場所なのでぜひ行ってみて頂きたいです。

    また、高校卒業後に上京し、大学在学中から重症心身障害児(者)と呼ばれる重度の知的障害および重度の肢体不自由が重複している状態にある方々の支援に約10年間携わっていました。そこで培った経験から福祉の知識と支援のノウハウを独自の視点を交えて分かりやすくお伝え出来ればと思います。

    詳しい自己紹介はこちらの記事に書きましたので読んで頂ければと思います。


    今回は福祉道の心得についてお話しさせて頂きます。心得は以下の3つです。

    ①対人援助職である

    ②エッセンシャルワーカーである

    ③心技体の備わった人間力が大切である

    以上の3つの心得について順番にお話ししていきます。


    対人援助職である

    まず、福祉の仕事は対人援助職と呼ばれています。

    対人援助職とは、医療、福祉、教育などの分野で、悩みや問題を抱える人々を支援する専門職のことです。具体的には、医師、看護師、介護福祉士、保育士、教師、ソーシャルワーカー、カウンセラーなどが含まれます。これらの職種は、クライエントや利用者、患者、児童、生徒など、様々な人々が抱える困難や悩みに寄り添い、その人がより良い生活を送れるように支援します。

    職場の研修では「福祉職は対人援助の専門職である」という言葉がよく出てきました。これは介護福祉士や社会福祉士など何か特定の資格を持ってはじめて専門職となるというものでもなく、一人の人間や物事に対して様々な知見を駆使し、時には関係機関と連携(コミュニケーション)を図りながら、どれくらいの所感や見立てを精度高く挙げることができるかという姿勢となります。この多角的な視点を持つことで物事を立体的に捉え、洞察力(正確性)を高めていきます。


    ②エッセンシャルワーカーである

    そしてその中でも、エッセンシャルワーカーとも呼ばれています。

    エッセンシャルワーカー(Essential Worker)とは、医療、福祉、運送など、日常生活を維持するうえで「必要不可欠な(Essenntial)」仕事に従事する人を指します。この言葉は、コロナ禍で感染リスクを負いながら現場で働く人たちに対して敬意を込め、広く用いられるようになりました。エッセンシャルワーカーの働き方の特徴として、事務系の職種に就くホワイトカラーと比べて現場に立つことが多く、リモートワークにシフトしにくいことが挙げられます。

    そのようなお仕事でしたので、2021年に緊急事態宣言の際も私は変わらず電車で通勤をしていました。神奈川の主要都市でしたので、いつもは駅のホームには学生やサラリーマンなどが行き交い、電車も満員でした。しかし、宣言期間中は駅のホームも電車もガラガラで、まるで自分だけ違う世界に取り残されてしまったような虚無感がありました。ですが、利用者さんやそこご家族をはじめ、社会から求められている仕事という使命感があったからこそ、そのような最中でも続けてこれたのだと感じます。

    エッセンシャルワーカーは、マクロで見ると社会機能を維持させる仕事で、ミクロで見ると人間活動を維持させるために必要不可欠な最前線の仕事であり、だからこそ私はそこに人間力が求められると考えています。


    ③心技体の備わった人間力が大切である

    では、その人間力とは何かというと心技体の備わりといえます。福祉職はこの心技体を整えた状態で臨んでいくことが求められる仕事だと考えます。

    「心技体」とは、心、技、体の3つの要素がバランスよく整ったとき、最大限のパフォーマンスを発揮できるという教訓です。主に武道やスポーツの世界で使われる言葉で、それぞれの要素は、精神力、技術、体力に対応します。


    以上、今回は福祉道の3つの心得についてお話ししてきました。

    次回は福祉道の心得の1つ目「対人援助職である」について深掘ってお話ししていきます。それぞれの奥義を体得することで利用者さんやご家族からは信頼され、そして、周囲から一目置かれる存在となれます。さらには、日常生活において全ての人に応用出来ますのでぜひお試しあれ!

    (さらに…)
  • 自己紹介

    自己紹介

    はじめまして、赤嶺圭一朗です!

    ようこそ、福祉を学ぶバーチャル道場へ!

    まず初回は、私の経歴とともに人物像のイメージに繋がればとの思いで自己紹介を書かせて頂きます。

    1996年2月28日に沖縄県で生まれました。沖縄市にある山内(やまうち)という地域で育ち、幼少の頃から自然豊かな土地で過ごしました。沖縄は自然豊かで人も温かい場所なのでぜひ行ってみて頂きたいです。

    山内保育園、山内幼稚園、山内小学校、山内中学校と山内にどっぷり浸かり、宜野湾市にある普天間高校へ入学しました。

    小学生の時は書道、剣道、サッカーに打ち込み、サッカーは高校2年の終わり頃まで続けていました。文字通りのサッカー少年でした。また高校生の時から歌、ギター、バンド活動、曲作りも始めました。

    高校卒業後は両親はじめ多くの方々の協力のもと上京し、東京都品川区にある立正大学文学部哲学科に入学し、一人暮らしをしながら大学に通っていました。4年次には哲学科の田坂さつき先生のゼミで生命倫理という分野の研究をしていました。田坂先生にはギリシャ哲学や古代ギリシャ語でもお世話になりました。

    ※生命倫理とは、生命科学や医療の発展に伴う倫理的な問題を扱う学問分野です。具体的には、生命の始まりから終わりまで、医療や科学技術が人間の生命にどのように関わるべきかを、哲学、法学、社会学など様々な分野の視点から考察します。

    ゼミの中では、国家指定難病にもなっているALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんや、重症心身障害児(者)の方々と接する機会を頂きました。ALSの中で、れいわ新選組所属の元参議院議員である舩後靖彦さんが著名ですが、ゼミの活動で政界に出られる前の舩後さんのご自宅に訪問し研究を通じて対話させて頂く機会がありました。お互いギター好きなので今でもたまに交流しています。

    ※筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは、体を動かすのに必要な筋肉が徐々にやせていき、力が入らなくなる病気です。

    ※重症心身障害児(者)とは 重症心身障害→重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態を重症 心身障害といい、その状態にある子どもを重症心身障害児、さらに成人した 人を含めて「重症心身障害児(者)」と呼びます。

    また、大学3年次には田坂先生の計らいもあり、横浜市にある社会福祉法人訪問の家の生活介護事業所「朋第2」にギター演奏のボランティアとして行きました。音楽を通じてさらにご縁があり、大学4年次にアルバイトとして1年、新卒の常勤として8年、合計で約10年間携わりました。朋第2での活動は朋第2の公式Instagramアカウントにアップされていますのでぜひそちらの投稿も見て頂けたらと嬉しいです。

    ※音楽の話は別の記事でお話ししたいと思います。

    その間、主に重度の知的障害ゆえに行動障害を伴う方々の支援に携わる機会が多くありました。行動障害はその特性ゆえに周囲から誤解されやすく虐待に繋がる可能性もあるため、現場で多くのことを感じ、考え、学ぶことが出来ました。

    この経験から、福祉の知識と支援のノウハウを私独自の視点を交え、福祉道として皆さんに分かりやすくお伝え出来ればと思います。

    次回の記事は「福祉道の心得」です!

    (さらに…)