福祉現場では、日々多くの利用者さんと関わり、感染症リスクや体力的・精神的な負担を受けやすい環境にあります。
そのため、職員自身が健康を守り、免疫力を維持することが、利用者さんへの安心・安全な支援につながります。
ここでは、福祉職員が取り入れやすいセルフケアのポイントを紹介します。
1. 基本の生活習慣を整える
• バランスの良い食事
• タンパク質(肉・魚・卵・豆類)、野菜、発酵食品を意識
• 甘い物や加工食品の摂りすぎに注意
• 十分な睡眠
• シフト勤務でも規則正しい睡眠リズムを意識
• 寝る前のスマホ・カフェインは控える
2. ストレスをためすぎない
• セルフモニタリング
• 「最近疲れている」「イライラが増えた」など自分の心の変化を振り返る
• リフレッシュ法を持つ
• 軽い運動、趣味の時間、深呼吸、マインドフルネスなど
• 職場内で相談しやすい環境づくり
• チームで支え合い、ひとりで抱え込まない
3. 適度な運動を取り入れる
• 筋力トレーニング:体力維持と基礎代謝アップに効果的
• 有酸素運動:ウォーキングや軽いジョギングで免疫細胞の働きを活性化
• ストレッチ:肩こり・腰痛の予防にも
4. 感染症予防の徹底
• 手洗い・うがい・マスクの習慣化
• 予防接種の積極的な利用(インフルエンザ・コロナワクチンなど)
• 疲れているときこそ感染に注意
5. 栄養と水分補給を意識する
• 水分:こまめな水分補給(カフェインではなく水やお茶を中心に)
• 栄養補助:サプリや栄養ドリンクに頼りすぎず、まずは日常の食事から
6. 自己チェックを習慣にする
• 体調日誌を簡単にメモ(睡眠時間・体調・気分など)
• 免疫低下のサイン(疲れやすい・風邪をひきやすいなど)に早く気づく
• 必要があれば 医療機関で早めに相談
まとめ
福祉職員が自分の健康を守ることは、決して「わがまま」ではありません。
むしろ 利用者さんに安心して支援を届けるための土台 です。
「休む勇気」「助けを求める勇気」も、セルフケアの一部として大切にしていきましょう。
次回は「研修用資料」としても使える形で、チーム全体で取り組む職員の健康管理 をテーマに記事をまとめました。