免疫機能を高めるためにできる生活習慣

私たちの体を病気から守ってくれる免疫機能。

しかし、ストレスや生活リズムの乱れ、加齢などによって免疫力は低下してしまいます。福祉の現場でも「風邪をひきやすい」「なかなか回復しない」といった方がおり、その背景には免疫機能の低下が関わっていることも少なくありません。

では、免疫を高めるためにはどのような生活習慣が大切なのでしょうか?


1. 栄養バランスの取れた食事

• たんぱく質(肉・魚・卵・大豆) … 免疫細胞の材料になる

• ビタミンC(野菜・果物) … 白血球の働きをサポート

• ビタミンD(魚・きのこ・日光浴) … 免疫力を調整する

• 発酵食品(納豆・ヨーグルト・漬物) … 腸内環境を整え、免疫の約7割を担う腸を元気にする

偏食を避け、「主食・主菜・副菜」を意識するだけでも免疫力はアップします。


2. 質の良い睡眠

• 睡眠中に分泌される 成長ホルモンやメラトニン は免疫機能を整える

• 睡眠不足は白血球の働きを弱め、感染症にかかりやすくなる

• 高齢者や福祉施設の利用者さんは 昼夜逆転や中途覚醒 に注意が必要

規則正しい睡眠リズムを整えることが免疫力の回復につながります。


3. 適度な運動

• 軽いウォーキングや体操は血流を促し、免疫細胞が体内を巡りやすくなる

• 運動不足 → 免疫低下

• 過度な運動 → 逆に免疫力を下げてしまう

福祉施設では、無理のない範囲で「毎日の体操」や「散歩」を取り入れることが大切です。


4. ストレス管理

• 強いストレスは自律神経を乱し、免疫機能を抑制する

• 笑いやリラックスは免疫細胞を活性化することが研究でわかっています

「利用者さんが安心できる環境」「人との交流の機会」も免疫力の維持に役立ちます。


5. 感染予防の基本

免疫力を高めることに加えて、外からの感染を防ぐ工夫 も重要です。

• 手洗い・うがい・マスクの活用

• 予防接種(インフルエンザ、肺炎球菌など)

• 室内の湿度管理

免疫を守る土台として、日常の予防行動を徹底しましょう。


まとめ

免疫機能を高めるためには、特別なことよりも 日々の生活習慣を整えること が大切です。

• バランスの良い食事

• 良質な睡眠

• 適度な運動

• ストレスのケア

• 基本的な感染予防

これらを積み重ねることで、利用者さんも職員も元気に過ごすことができます。


今回の「免疫機能を高める生活習慣」の続編として、次回は 「免疫力が低下しているサイン」 の記事です!