私たちの体は、日々ウイルスや細菌などの外敵から守られています。
しかし、生活習慣の乱れや加齢、ストレスなどによって免疫力が下がると、体はさまざまなサインを出し始めます。
福祉の現場でも、利用者さんや職員の健康管理において「免疫力の低下を早めに気づくこと」がとても大切です。
1. 風邪や感染症にかかりやすくなる
• ちょっとした気温差で風邪をひく
• インフルエンザや胃腸炎などが流行するとすぐに感染してしまう
免疫力低下の最も分かりやすいサイン です。
2. 傷や皮膚の治りが遅い
• 転んだ後のすり傷がなかなか治らない
• 褥瘡(床ずれ)の回復が遅い
免疫細胞の働きが弱まっている可能性があります。
3. 疲れやすい・倦怠感が続く
• 休んでも疲れが取れない
• 体がだるく、やる気が出ない
慢性的な疲労は、免疫力が落ちているサインのひとつです。
4. 口内炎やヘルペスが繰り返し出る
• 口の中に何度も口内炎ができる
• 唇にヘルペスが再発する
免疫機能が低下すると、潜伏していたウイルス が活動を始めます。
5. 腸の不調(便秘・下痢)
• お腹の調子が整わない
• 便秘や下痢を繰り返す
腸は「免疫の要」と呼ばれるほど大事な臓器。腸内環境の乱れは免疫低下のサインです。
6. 睡眠の質の低下
• 夜中に何度も目が覚める
• 眠っても疲れが取れない
睡眠不足は免疫細胞の回復を妨げ、免疫低下の悪循環を生みます。
7. 気分の落ち込み・ストレス過多
• なんとなく憂うつ
• 不安や緊張が続く
精神的なストレスは自律神経を乱し、免疫を大きく下げます。
まとめ
免疫力が低下しているときのサインは、
• 風邪や感染症にかかりやすい
• 傷や皮膚の治りが遅い
• 慢性的な疲労や倦怠感
• 口内炎やヘルペスの再発
• 腸の不調
• 睡眠の質の低下
• 気分の落ち込み
といった形で現れます。
「なんとなく調子が悪い」と感じるときは、免疫力の低下が隠れているかもしれません。
早めに生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。
次回は続編として、今回まとめた 「免疫力低下のサイン」 を、福祉現場でどのように観察し、支援につなげていくかに焦点をあてた記事を作成しました。