重度訪問介護とは?分かりやすく解説

重度訪問介護は、常に介助が必要な重度の障害者が、地域で安心して暮らせるように支援するサービスです。

日常生活全般の支援だけでなく、外出や社会参加までサポートすることが特徴です。


1. 目的

重度訪問介護の目的は、

• 生活の基本的な介助を受けながら自宅で暮らすこと

• 地域で外出や社会参加ができるよう支援すること

です。

通常の居宅介護では対応しきれない 重度の障害者や常時介護が必要な人 が対象となります。


2. 誰が利用できる?

重度訪問介護は以下のような人が対象です。

• 18歳以上で、身体障害・知的障害・精神障害などにより 常時介助が必要な方

• 移動や排泄、食事など日常生活全般で手助けが必要な方

• 市区町村が定める 障害支援区分(3以上など) に該当する方


3. 支援内容

重度訪問介護では、生活全般の介助に加えて、社会参加のサポートも行います。

(1)生活介助

• 食事、排泄、入浴、着替えなどの身体介護

• 安全の確保や健康チェック

(2)日中活動や外出の支援

• 買い物や病院受診の付き添い

• 趣味や余暇活動、地域行事への参加支援

(3)生活全般の相談や助言

• 生活環境の調整

• 福祉サービスや医療との連携


4. 利用の特徴

• 長時間の支援が可能

→ 1日数時間〜24時間対応まで、利用者の状況に応じて柔軟に設定

• 自宅での生活を重視

→ 利用者が自宅で安全に生活できるよう、環境整備や介助計画を作成

• 地域での活動も支援

→ 社会参加や外出の支援も含まれる


5. 利用までの流れ

1. 市区町村の障害福祉課に相談

2. 障害支援区分の認定

3. サービス等利用計画の作成(相談支援専門員がサポート)

4. 受給者証の取得

5. 事業所と契約して利用開始


6. 費用

• 原則として 自己負担は1割

• 所得に応じて負担上限が設定されており、低所得世帯はほとんど負担がない場合もある


まとめ

重度訪問介護は、

• 重度の障害や常時介助が必要な人が対象

• 日常生活全般の介助だけでなく、外出や社会参加もサポート

• 自宅で安心して暮らしながら、社会とのつながりを持てるよう支援する

という特徴を持つサービスです。


障害者福祉サービスのそれぞれの役割について以下のリンクから詳しい記事に移れますのでぜひ参考にしてみて下さい。

生活介護

居宅介護

重度訪問介護

短期入所(ショートステイ)

就労支援

自立訓練

グループホーム

施設入所支援