自立訓練 は、障害のある人が地域で自分らしく暮らしていけるように、
日常生活や社会生活の基本的な力を身につけるための福祉サービスです。
自立訓練には大きく分けて 「生活訓練」 と 「機能訓練」 の2種類があります。
1. 自立訓練(生活訓練)
生活訓練 は、主に 精神障害や発達障害、知的障害などのある人 が対象です。
目的
• 家事や身の回りのことを自分でできるようにする
• 社会での人との関わり方を練習する
• 働くための準備をする
内容
• 調理、掃除、洗濯などの日常生活スキルの練習
• コミュニケーションや対人スキルのトレーニング
• 金銭管理や買い物の練習
• 就労移行支援や地域生活への移行を見据えたサポート
利用期間は 最長2年間。
「グループホーム」や「就労支援」など、次のステップにつなげる橋渡しの役割があります。
2. 自立訓練(機能訓練)
機能訓練 は、主に 身体障害のある人 が対象です。
目的
• 障害や病気によって低下した身体機能を維持・改善する
• 社会生活に必要な動作を身につける
内容
• リハビリ(歩行訓練、手足の動きの練習など)
• 補装具や福祉用具を使った動作の練習
• 日常生活動作(食事、着替え、入浴など)の自立支援
医療的なリハビリが終了した後に利用するケースが多く、生活の質を高めることが目的です。
3. 利用までの流れ
1. 市区町村(障害福祉課など)に相談
2. 相談支援専門員と「サービス等利用計画」を作成
3. 受給者証の交付
4. 自立訓練事業所と契約
5. 利用開始
4. 利用料金
• 原則 1割負担
• 所得に応じて 月額上限あり
5. まとめ
自立訓練は、
• 生活訓練 → 精神・発達・知的障害のある人の「生活力・社会力アップ」
• 機能訓練 → 身体障害のある人の「身体機能の維持・改善」
というように、それぞれのニーズに合わせて 地域での自立を後押しする大切なサービス です。
障害者福祉サービスのそれぞれの役割について以下のリンクから詳しい記事に移れますのでぜひ参考にしてみて下さい。