施設入所支援とは?障害者福祉における入所型生活支援

施設入所支援は、障害のある人が 施設に入所し、生活全般の支援を受けながら安全に暮らすためのサービス です。

在宅での生活が難しい方や、日常生活全般に手厚い支援が必要な方に向けたサービスです。


1. 施設入所支援の目的

施設入所支援の目的は、

• 安心・安全な生活環境を提供すること

• 日常生活の基本的な支援を受けながら生活できること

• 生活リズムを整え、心身の安定を図ること

です。

自宅で生活することが困難な方に、日中・夜間問わず、包括的な支援を行うことが特徴です。


2. 利用できる人

施設入所支援は、以下のような方が対象です。

身体・知的・精神障害などにより 常に介助が必要な方

• 日常生活の多くの場面で 支援が欠かせない方

• 在宅での生活が難しい場合や、家族の介護負担が大きい場合

市区町村の 障害支援区分(3以上など) に該当することが条件になる場合があります。


3. 支援内容

施設入所支援では、生活全般のサポートが行われます。

(1)日常生活支援

• 食事の準備・配膳・介助

• 入浴や排泄の介助

• 着替え、清掃、洗濯などの生活管理

(2)健康管理

• 服薬管理や健康チェック

• 医療機関との連携

• 緊急時対応

(3)日中活動・社会参加支援

• 創作活動、レクリエーション

• 就労支援事業所への通所支援

• 地域行事や余暇活動への参加


4. 生活の流れ(例)

施設の規模や方針によって異なりますが、一般的には次のような一日です。

1. 起床・身支度

2. 朝食

3. 日中活動(作業・創作・通所)

4. 昼食・休憩

5. 午後の活動

6. 夕食・入浴

7. 自由時間・就寝

日中は作業やレクリエーションを通して生活リズムを整え、余暇や社会参加の機会も提供されます。


5. 利用までの流れ

1. 市区町村の福祉課や相談支援事業所に相談

2. 障害支援区分の認定

3. サービス等利用計画を作成(相談支援専門員がサポート)

4. 受給者証の取得

5. 施設との契約・入所開始


6. 費用

• 原則 自己負担は1割

• 食費や居住費、光熱水費などは別途負担

• 低所得世帯は負担が軽減される場合があります


まとめ

施設入所支援は、

• 在宅生活が難しい方や常時介助が必要な方 のための入所型サービス

• 生活全般の介助・健康管理・日中活動・社会参加 を包括的に支援

• 利用者が 安心して生活リズムを整えながら自分らしく暮らせる 場

生活介護やグループホームとは異なり、入所型で生活全般をサポートすることで、より手厚い支援が必要な方に適しています。


障害者福祉サービスのそれぞれの役割について以下のリンクから詳しい記事に移れますのでぜひ参考にしてみて下さい。

生活介護

居宅介護

重度訪問介護

短期入所(ショートステイ)

就労支援

自立訓練

グループホーム

施設入所支援