本サイト「福祉道(ふくしどう)」は、障害福祉の現場に携わってきた運営者が、福祉制度やサービスについて、一般の方にも分かりやすく解説することを目的として運営しています。
運営者情報
- 運営者名:赤嶺 圭一朗
- 活動分野:障害福祉分野
- 主な関心領域:障害福祉サービス、制度解説、支援の考え方
運営の背景
私は20歳頃から約10年、横浜市にある社会福祉法人で福祉の仕事に従事していました。そこは、重度の肢体不自由と知的障害が重複している状態にある重症心身障害児(者)と呼ばれる方々が多く利用されています。重症心身障害児(者)の通所制度がまだ法律にない頃、この法人は全国で先駆けてそれを立ち上げたことで広く知られています。
普段、私は音楽家としても活動していますが、実は、福祉の世界に入るきっかけがまさに音楽でした。そのため、私にとって福祉と音楽は切っても切り離せない強い繋がりを感じるものとなっています。
少し長くなってしまいますが、このブログを運営するに至った経緯についてお話ししたいと思います。
私は沖縄で生まれ育ちました。高校卒業後は東京都品川区にある立正大学に入学し、文学部で哲学を専攻していました。大学のゼミでは生命倫理という生命の生き死にを深く考える分野を研究していました。その中で、国家指定難病にもなっているALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者さんや、重い身体障害と知的障害が重複した状態にある重症心身障害児(者)の方々と接し、福祉領域を哲学的な視点から深く考えていました。
大学3年生の時に、大学の教授から横浜にある福祉施設(のちに私が働くことになった施設)に「ギター演奏のボランティアに来てくれないか?」とお誘いがあり、まずは施設の見学に行ってみることにしました。そこは、重度の肢体不自由と知的障害が重複している重症心身障害児(者)と呼ばれる状態にある方々が通所されている生活介護事業所でした。
ちょうど見学の際には音楽プログラムを行っているところで、そこで私は少しだけギターを弾きました。そのとき、利用者さんが真剣にこちらを見たり、笑顔を見せてくださったことが強く心に残りました。その後、施設の音楽活動に関わり、利用者さんや職員、地域の人々とともに結成したバンドでステージに立ち、パフォーマンスする機会もありました。
私は、それまで自分の音楽を自己表現のために用いることが多かったのですが、人に喜んでもらえる形で音楽を届けることに新たな意味を見いだしました。これが原体験となり、後に福祉の仕事を意識するきっかけとなりました。
そのような中で新たなご縁を頂き、大学4年生の時に、そこでアルバイトを始めるようになりました。大学内では哲学を学び、生命倫理、障害、尊厳、意思決定、権利などについて深く考えていました。
当時の私は進路について迷っていましたが、ボランティアやアルバイトを重ねる中で、この仕事なら今後もやってみたいと感じるようになりました。
そのような経験を経て、そこへの就職が決まりました。仕事内容は、利用者さんの歩行や食事、移乗、トイレなどの介助に加え、日常生活の支援や関係機関との連携など多岐にわたります。
特に大切(やりがい)だと感じるのは、利用者さんが「何に喜びを感じているのか」「どのように暮らしていきたいのか」といった人生に寄り添うことです。長く関わる中で、最期に寄り添う経験することもありますが、それもまた「人生に寄り添う」ことの一部だと実感しています。
福祉の仕事に従事していた中で、重度の知的障害ゆえに行動障害を伴う方々の支援に携わる機会が多くありました。行動障害は、その特性ゆえに、周囲から誤解されやすく虐待に繋がる可能性もあるため、現場で多くのことを感じ、考え、学ぶことが出来ました。大学で学んだ哲学的に物事を深く考察する力は、現場の中で確実に活かされていました。キャリアの中で、約6年間はグループのリーダーポジションに従事し、約10名の利用者さんのケースを担当させて頂きました。
また、障害福祉の現場で仕事をしている中で、制度やサービスの内容が複雑で分かりにくかったり、社会の中で障害理解がまだ浸透していなかったりなど、本来必要としている支援を行うまでに時間がかかってしまうと感じてきました。
本サイトは、福祉制度に初めて触れるご家族や、情報整理に悩む支援者の方を想定して執筆しています。不安や疑問を少しでも減らし、すべての人が正しい情報にアクセスし、福祉への理解に繋げることを目指しています。
情報の正確性について
本サイトの内容は、現場での経験や公的資料をもとに作成していますが、制度の運用や判断は自治体ごとに異なる場合があります。
実際の利用や申請にあたっては、必ずお住まいの自治体や専門職へご相談ください。
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